なぜ義太夫節?

義太夫節は、文楽や歌舞伎を支えるだけではなく、数々の伝統芸能に波及しました!

 

日本の伝統芸能を代表する文楽と歌舞伎、そして全国各地に波及した人形浄瑠璃や地芝居…これらの芸能は「義太夫節」がないと幕が開きません。

義太夫節は、数ある三味線音楽の中でも「音曲の司」(三味線音楽の王者)と言われ、日本文化の基盤となった芸能と言っても過言ではありません。

音楽でありながらまるで演劇を観ているように、語りと三味線の演奏だけで、感情や情景をダイナミックに描き出す表現力を義太夫節は持っているのです。

今から300年前の元禄時代、近松門左衛門が描いた物語を、三味線の乗ってドラマチックに語ったのが竹本義太夫でした。その表現は多くの人々の心を捉え、絶大な人気を誇った事から「義太夫節」として今に受け継がれています。

太棹三味線の重厚で豊かな響き、そして全身全霊で「語る」太夫の表現力は圧倒的で、脳裏に映像が浮かんでくる…つまり思い切り想像力が刺激されるのです。

だからこそ若い世代には、時代を超えて日本の人々の心を鷲掴みしてきた義太夫節に是非出逢っていただきたいのです。

 

殊に女性による義太夫は、その芸と美貌で日本中を興奮の渦に巻き込んできた第一級のエンターテインメントであった歴史があります。実は日本のアイドル文化の"走り"でもありました。(NHK連続テレビ小説『わろてんか』 201710月~20183でも大きく取り上げられました。)

 

現在のようにアイドルグループなど存在しなかった時代、日本人を熱狂させたのは「娘義太夫」と呼ばれた女性の義太夫演奏者でした。今も使われている

「追っかけ」という言葉もルーツは義太夫にあります。何箇所もの会場を掛け持ちで廻り、人力車で移動するお目当ての演者の後を熱心なファンが追いかけたのが由来です。

つまりAKB48の大先輩たちなのです!驚くべき声量、迫力ある語りと三味線は、「伝統音楽」というカテゴリーには収まりきれません。

「日本にこんな面白いものがあったのか!!」という衝撃を味わってみませんか?